アナログで伝えたい事。
メッセージドギーという変わった張り子
今回は黒板塗料でコーティングした変わり種の張り子「メッセージドギー」のお話です。▲ぽてっとした犬張り子のフォルムが可愛いメッセージドギー
とある日に母ひとり、子ひとりで仲良く暮らす友人親子からすれ違いでもギスギスしない秘訣を聞きました。
それはなんていう事ない伝言ゲームでした。母親が食事を用意する時に食事に便箋というか紙切れを添えて、手書きのメッセージを置いておくのだそうです。メッセージと言っても真面目なものではなくクイズだったり、謎の文章(暗号?)だったりなんだそうです。
▲なんとも言えないオブジェ感のある黒板犬
たわいのない伝言に娘もまた、たわいのない返事を返すのだそうです。もちろん現代っ子ですから友人や母親ともSNSを使ったメッセージは当たり前なのだそうですが、この伝言ゲームはずっと続いているのだそうです。
何枚かの紙切れを見せてもらいましたが、そこには「めし→うま」とか「明日はどうする?→500円(イラスト)」とか、なんだかほのぼのとした二人の世界のようなものが構築されていて、成る程仲が良い感じが滲み出ていました。
「なにそれ?」という顔の娘を尻目に「昔は駅に伝言板とかあったでしょ?あれと一緒のノリだよ〜」と笑う母親。
たしかに一昔前大体の駅には伝言板なる黒板があり、さまざまな人が利用していました。様々な人が特定の人にだけわかる伝言を書いていた伝言板。ゆる〜い時代のアナログなコミュニケーション。
▲駅の伝言板
伝言板みたいにチョークで書いて黒板消しで消すことができて、置いておくだけでもかわいい使えるオブジェを作れないかな〜ということで作ってみたのがこの「メッセージドギー」という張り子の黒板犬という訳です。
▲ミニミニ黒板消しはどこか懐かしい
現代社会は人と直接的に会話を交わすよりSNSなどのソーシャルメディアなどでのコミュニケーションが大半になっています。核家族化も進み家庭の中でさえも会話が少なくなっているとききます。夫婦二人でも共働きが当たり前のようになり、時間もバラバラですれ違うことも多いのではないでしょうか…。忙しい毎日の中で何かを少しづつ失う前に、手描きのコミュニケーション考えてみませんか?
▲ドギーで黒板コミュニケーション