ハリコのお手入れ(フサ編)
張り子の飾りに、組紐などで使われる赤や紅白などの紐を使います。代表的なものは「江戸打ち紐(表面に凹凸があり、巾着の紐や和小物に用いられる事が多い)」や「唐打ち紐(16本の糸で組んであり、各糸は二本浮き、二本沈む組織をしていて、芯糸のない組み目の細かい組み紐)」といったものを使います。
紐の先をふさにして飾り付ける場合フサが固まってしまったりすることがあります。
このような場合はフサの部分を水で湿らし手でよく揉みます。張り子自体は水気を嫌うので本体に水がかからないように気をつけてください。(もし濡れてしまったら吸水性の良いティッシュを軽く当てて水気をとってください。塗料剥がれ等が起こるので慌てて擦らないように気をつけてくださいね。)
▼フサを濡らす
つぎに小さな櫛(眉毛櫛などが代用できます)でやさしくほぐして整えます。無理やり引っ張ると切れてしまうので優しくしてください。(どうしても少しは抜けてしまいます)
▼櫛でほぐして整える
毛先が整ったら濡れているうちに、バラけた毛先をハサミでカットして真っ直ぐにします。
ドライヤーなどで乾かせば綺麗なフサに生まれ変わります。
▼毛先をカットして整える
はりこ屋さんのブログではこのようなメンテナンスの仕方や張り子の仕舞いかたなど、お客さまに頂いた素朴な疑問にお応えしながら少しづつ更新していきたいと思います。ご質問等はお問い合わせからお気軽にご連絡ください。