高崎だるまの日
8月9日は高崎だるまの日です。
今日の高崎だるまを作り繋いだ先達たちへ敬意を表して、2018年に群馬県達磨製造協同組合が宣言しました。
この日は同協会が「高崎だるま生みの親」として認定する、山縣友五郎(やまがたゆうごろう)氏の命日にあたります。
山縣氏の菩提寺である常安寺(現・高崎市豊岡町)では群馬県達磨製造共同組合が主催し、慰霊祭も行われています。ハリコオンラインスタッフも参列させて頂きました。
今年の慰霊祭の様子
開催に際し、吉田理事長は「先達への感謝をし、後世に受け継ぐというのが僕たちの願いです。今後とも活動を組合で開催していきますので、ご声援のほどこの場を借りて申し上げます」と挨拶され、参加者に感謝を表しました。
来賓に、友五郎氏の子孫である山縣英明さんも参加されています。
友五郎氏の墓前と葦名鉄十郎氏の墓前にお線香を備えました。
常安寺には山縣家のお墓のほか、達磨の型となる木型の名人・葦名鉄十郎氏のお墓もあります。葦名氏は友五郎氏の亡くなった同年に生まれ、豊岡村に住み着きます。葦名氏は大変頼りに親しまれ「鉄っつあん」と親しまれ頼りにされていたそうです。葦名氏の木型によって高崎が達磨の大産地となりました。葦名氏の後には松本由松親子が受け継ぎ、福々しい丸みある達磨を作ります。これらの先達により、今日の高崎達磨があるのです。ハリコオンライン担当スタッフも開発時に少なからず張子を作るので、先達にご挨拶いたしました。このブログを書いているスタッフ(天)は造形がかなり下手なので「鉄っつぁん」お願いしてきました。・・・いや手を動かすべしですね。精進いたします。
講話
慰霊祭では富岡市の長学寺、生沼善祐氏が達磨大師の面壁九年にちなんで「9」と数字にまつわるご講和をして頂きました。9は4と並んで不吉な数字なイメージが多いですが、本来は吉祥数。10は「物事の終わり」を表すが9は「物事がこれからも続いていくこと」を表すのだそう。同宗派のお坊さんが子供電話相談室で受けた「1〜8は9で割り切れないのに9割る9はなぜ1で割り切れるか」の質問についても、別視点での回答をしていてとても興味深いお話でした。