新しい定番を目指した「はりこーシカ ふわり」
春風のような優しさまとう「はりこーシカ ふわり」
「ふわり」という名のとおり、春のそよ風のようにやさしく柔らかな雰囲気が魅力の張り子人形。
本体には、国産の「純こうぞ和紙」が使用されています。五月人形の人気商品として愛されてきた「はりこーシカ」の新しい定番となるよう目指した新色です。

ベビーカラーともまた違う、優しく明るい色合いです。
純こうぞ和紙とは?
純こうぞ和紙は、日本の伝統的な手漉き技法でつくられる高品質な和紙で、原料は「こうぞ(楮)」100%。
楮は繊維が非常に長く強靭で、紙にしたときの耐久性・柔軟性に優れています。
その製法には、楮を灰汁で煮てアクを抜き、手作業で不純物を取り除いた後、「ねり」と呼ばれるトロロアオイの液で繊維を均一に分散させ、一枚一枚を丁寧に手で漉くという手間のかかる工程が含まれます。
こうして仕上がった純こうぞ和紙は、軽くしなやかでありながら強く、自然な光沢と深い質感を併せ持ち、工芸や文化財の修復にも用いられる最高級の和紙素材です。

透けて見えるほど薄い
絵付けと和紙の新たな表現
「ふわり」の最大の特徴は、本体を先に着彩し、その上から純こうぞ和紙を丁寧に貼り重ねていること。
これにより、下地の色彩が和紙を透かして柔らかくにじむように浮かび上がり、一般的な“塗り”や“和紙貼り”とはまったく異なる、ふんわりとした独自の質感が生まれています。
まるで色が紙の内側から滲み出しているような、繊細で奥行きのある表情。
これが「ふわり」という名にふさわしい、やわらかで穏やかな存在感を形づくっているのです。

和紙貼りと塗りの中間のような見た目になりました。
この「ふわり」が出来るまで「薄い和紙を使って、これまでにない質感を出そう」と試作を重ね、色々なパターンを作成していきました。「ふわり」は色を塗った後にこうぞ和紙を塗り、目や鱗などの絵付けをしたものです。
試行錯誤の中では、色を塗ってからこうぞ和紙を貼り、また薄く塗るというバージョンもありました。色味も藍色というシックな色合いにしており「ふわり」ともまた違う印象でしたが、こうぞ和紙をもう少し活かそうということで淡目の色合いでベビーカラーとも違う色合いとなるように配色を行いました。
また、はりこの中空構造を活かした入れ子の仕掛けも健在で、ポコポコと鯉たちが顔を出す様子は、大人も子どもも思わず笑顔になることでしょう。
節句飾りとしてはもちろん、和の趣をさりげなく添えるインテリアや、大切な方への贈り物にもぴったりの逸品です。
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