9月に入りましたが、まだまだ暑い日々が続いていますね。
いまいち秋に入った気がしていなかった筆者ですが、朝にススキの穂が揺れているの見かけて「秋はちゃんと近づいているんだな」とようやく実感が湧いたこの頃です。そうやって少し周囲に注意を向けてみると、夕方くらいには夏にはいなかった虫の声が聞こえてきたりします。
秋の行事といえばお月見ですね。今年の十五夜は9月29日(金)です。少し月を見上げてみたり、お団子やススキを飾って季節を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ハリコオンラインでも、去年の干支だったウサギのほか、月のうさぎをモチーフにした「月物語」を扱っています。ぜひウサギと一緒にお月見を楽しんでいただければと思います
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でも、なぜ月にはウサギなのでしょうか?
月にはどうしてウサギ?
月面の模様から
月面の模様(月の海)からなる模様が、「餅をつくうさぎ」のシルエットに似ているからという説も有名ですよね。 中国や韓国でも月面の模様を兎として捉えています。一方で、中国では作っているのはお餅ではなく不老不死の薬と言われています。月ではなカエルが住んでいるというという伝承もあるそうです。
月にはウサギがいるという伝承やイメージは多くの風習が伝わってきた中国のほか、インドやアメリカ、メキシコなどにも存在するのだとか。特にタイのチャンタブリー県の県章は月の中にウサギを配置したデザインになっています。
仏教説話から
インドで伝承した仏教説話集「ジャータカ」にも月とウサギに関する説話があり、こちらも「月にはウサギ」というイメージを定着させた一つとされています。
説話をとても簡単に言いますと、飢えた老人を助けるために自身を食べさせようと焚き火に飛び込むウサギのお話です。助けを求めていた老人は帝釈天(最高位の仏)であり、ウサギの行いを後世に伝えるために月へのぼらせたのだそう。
ジャータカはブッダの前世の物語を集めたもので、ブッダの前世はそのウサギだとされています。紀元前から語り継がれ、後に説話は中国を介して日本にも伝わり「今昔物語」にも収録されています。