【どうする? 端午の節句】飾りでお子様の成長を祈願!
皆さんもうすぐゴールデンウィーク祝日に指定されている「こどもの日」と五節句のひとつ「端午の節句」です。鯉のぼりや五月人形を飾ったり、菖蒲湯、行事食もあり五感で楽しめる行事の一つ。是非、ご自宅でお子様のいるご家庭はぜひお祝いしてみては? そこで、端午の節句の由来や五月人形が持つ意味をまとめてみました。
▲塗り仕上げが美しい「はりこーシカ ことぶき」
端午の節句の由来
季節の変わり目気をつけよう的なイベントだった?
端午の節句の「端午」は「月のはじめの5日」を指す言葉でした。 端午の節句は中国から伝わった風習の一つで、季節の変わり目で厄災や病気が増えることから、邪気払いとして菖蒲やよもぎなどの薬草を軒先に吊し、お酒と共に呑んでいたそうです。 奈良時代に宮廷行事として取り入れられ、武家社会となった鎌倉時代に「しょうぶ」を「尚武」にかけ男児の成長や出世を願う行事へと変わっていきました。五月人形に兜や武具が飾られるのは武家社会の名残りのようです。
こどもの日は?
「こどもの日」が制定されたのは昭和23年。「こどもの人格を重んじ、幸福をはかると共に母に感謝する」日として制定されました。端午の節句はもともと男児の成長を祝う日ですが、こどもの日では男児女児問わず成長を祝う日としています。 お母さんへの「ありがとう」も是非忘れずに!
▲毎年人気の「はりこーシカ ®️」
旧暦で祝う地方もある
端午の節句は新暦の5月5日を基準にお祝いする家庭が多いですが、旧暦では6月頃の行事でした。 地方では旧暦や月遅れでお祝いする習慣が残っている地域もあります。 一方、しまう時期についてはお雛様のようにしまう時期についてのジンクスはなく、季節感のないモチーフの場合は通年飾る事も可能です。しまう場合は遅くとも梅雨入り前にしまう家庭が多いようです。
飾りについて
端午の節句の飾りは鯉のぼりのように外に飾る「外飾り」と鎧兜飾りや武者人形といった「内飾り」の二種に分けられます。 人形や鯉のぼりの飾る時期については、絶対的な期間はなく、地域や各ご家庭の習慣により様々です。3月中旬ごろにあるお彼岸を避けるご家庭もありますが、早ければ3月20日の春分から4月くらいに飾り始めるようです。
端午の節句といえば「鯉のぼり」
端午の節句のイメージといえば「鯉のぼり」ですが、現在の形の鯉のぼりがはじまったのは江戸時代になってからと言われています。 当初は黒い真鯉のみだけだっとのが時代の移り変わりで段々とバリエーションが増えていったそうです。
でもなぜ鯉なのか?
端午の節句が伝わった中国の故事「登竜門」が由来とされています。 黄河の「龍門」と呼ばれる激流ををのぼり切った鯉が龍となったことから立身出世の象徴となっています。
鎧兜飾り
武家社会から男の子の成長を願うようになった端午の節句。 戦で鎧や兜が身を守ってくれることから、男児の身を守り健康な成長を願っています。
▲開運ミニ兜飾り
武者人形
身代わりとなり厄災を守ってくれるとされています。 また、人形は「牛若丸」や中国の神様「鍾馗」や「神武天皇」など歴史や物語の英雄がモデルとなっていて、逸話によって込められる願いや意味も様々です。 ハリコオンラインではお子様にも昔話で親しみのある「桃太郎」や「金太郎」の張り子人形を取り扱っています。
「金太郎」
金太郎は足柄山に生まれ、這い這いの時から石臼を引きずるほどの力持ちでした。やがて熊と相撲をして勝てるほどに成長します。一方で心優しい性格で、マサカリで薪割りの手伝いをし、川を渡れず困っている動物達のために橋をかけてあげます。 金太郎の人形には強く優しく立派な人物となるよう願いが込められています。
▲ミニ五月人形 金太郎
「桃太郎」
邪気を払い、生命力の象徴とされてきた桃から生まれた桃太郎。お爺さんとお婆さんに育てられ、道中で出会った犬・猿・キジの協力を得て鬼を退治する物語はよく知られる昔ばなしですね。 鬼を倒す勇ましさはもちろん、仲間に恵まれている桃太郎のように育って欲しいと願いが込められています。
▲ミニ五月人形 桃太郎