同じもの?
▲ミニだるま(白仕上げ/中央は黄色く塗ってあります)
上の画像のミニだるまは弊社製作のミニだるまですが、全て同じものです。
「ん〜全然サイズも形も違うじゃない!」って思いますよね。
なぜこのような違いが生まれるのかをお話ししていこうと思います。
張り子は余剰紙(紙のハギレ)などの不要になった紙が使われているアップサイクル製品です。
張り子製作の工程の性質上、作られる過程で場所によりどうしても厚さが変わってしまいます。これを乾燥させるとその厚さの違いで歪みが起こります。
だるまのような起き上がり小法師になっているものは下部に粘土で出来たおもりを貼り付けるのですが、こちらも自然素材であることと、手作りの為形状が少しづつ変わってきてしまうのです。
これが背丈や形状がそれぞれ違う、工業製品とは違う手作り張り子の最大の特徴(同じものは一つとない一点もの)ということになります。
▼形成までの詳しい製作過程は下記ブログをぜひご覧になってください。
◆トトロに活かされるだるまの伝統:作り方その1(三鷹の森ジブリ美術館 ショップマンマユートBlogより)
▲張り子のおへそは絵付けや下地乾燥時にこのように使います
外側は白い下地塗装を施してありますが、内側には塗装がかからないので粘土が崩れて「張り子のおへそ」から茶色い粉が出てきたりします。 こちらについては白仕上げをお買い上げのお客様の皆様に、ご説明書を同封致しております。
▲白仕上げ購入時に同封の説明書
張り子は[原型制作>型取り>張り>白塗装>絵付け] といった複雑で大変な工程を経て一つひとつ製作されています。
「作り方がわからなくても、好きな絵を画用紙に書くように一人でも多くの方に張り子と触れ合ってほしい!」
そんな気持ちで生まれたのが弊社の生産型を使って作った白仕上げシリーズです。
▲絵付け次第で簡単に自分好みのオリジナル張り子に
弊社の素地張り子(白仕上げ)シリーズは日本はもとより、世界中で楽しまれております。
弊社は販売制限等をおこなっておりませんので、個人作家様やワークショップなどでもご利用になれます。
もちろん商品としての再販売も問題ございません。(一千乃の張り子だよ〜って言ってくれると嬉しいですが 笑)
張り子の緩いラインを活かした使った楽しい作品製作、オリジナル張り子製作を楽しんでくださいませ。
▲弊社ドイツでのワークショップの様子